2025.02.04ブログ
体感覚が教えてくれること(担当:倉田)
身体の感覚は重要な情報源として私たちに様々なことを教えてくれます。
痛みや温度感、なんとなく調子が悪い、あるいは、危険な状況の察知など、正常で適切であるために体感覚は重要な役割を果たしています。
私はここのところ、不快な頭痛と向き合う日々が続いています。そんな時に限って気圧の変化が起こります。
子供のころ祖母が「膝が痛くなると雨が降る」とよく言っていたのを思い出しますが、それと同じですね。
さて、システムコーチング®の中でも、この体感覚は大切な情報源のひとつとして捉えています。思考や感情よりも、より直接的にチームの状態をあらわにすることがあります。
一つの課題に対して頭では「できるはず」と思っていても、体感覚を使ったワークで課題を捉えるとどうにも「想像以上に難しいそう」といった状況が起こることもあります。また、逆のケースもあります。課題が困難に思えていてもメンバー全員の体感覚のエネルギーで「なんとかやれそう」というエネルギーに変化することもあります。
あるチームで、関係性を整えた後にメンバーで取り組む課題の選定を行いました。メンバー同士で考えたテーマをいざ深堀しようととすると、チーム内の空気が重く活力が出てこない状況といったことが起こりました。チームのためにはやらなければならない課題ではあるけれど、課題に対するチーム内の思考が停止している状態です。体感覚のワークを活用して課題をどのように捉えているのかを確認したところ、やらなければならないけれどできない様々な状況が見えてきました。課題に対する難しさが身体を通して表現されていました。本当にチームにとって今、必要な課題の選定をしなおしたところチーム内のエネルギーが再び動き出すということが起こりました。
私たちは思考を使い仕事をしています。プライオリティも高くやらなければならない仕事も多く存在する中、その仕事の意義や価値を見出しながらエネルギーを注いて仕事に取り組むということも多くあるでしょう。
しかし、頭で考えることはとても重要ですが、時には身体がどのように感じているのかということも自分自身やチームに問うてみることも必要であると強く思う瞬間です。そのうえで課題を選びなおすのかそれでもその課題を選ぶのかによってチームの在り方もまた変わってきます。
システムコーチング®における体感覚のワークは、感覚の見える化であると思っています。
客観的に感覚が教えてくれることにも時々目をむけてみることも大切であると感じています。
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